妄想と幻覚を実体験するバーチャルゲーム〜銀座新橋日比谷有楽町・心療内科コラム

妄想と幻覚を実体験するバーチャルゲーム〜銀座新橋日比谷有楽町・心療内科コラム

こんにちは。ゆうきゆうです。

さてあなたは「幻覚」を体験したことはありますでしょうか。

まぁおそらくの方が「ない」と答えると思います。
幻覚とは、主に統合失調症の方、まれにうつ病や認知症なの方などで生じる症状で、
一言で言うと「実際に存在しないものが、見えたり聞こえたりすること」を言います。

この幻覚、言うまでもなく、普通は体験できません。

しかしそれを体験できるようにした学習機器が「バーチャル・ハルシネーション」なのです。

ハルシネーションとは文字通り幻覚という意味。
それをバーチャルで味わえる装置なのですね。

これ、実際かなり昔から存在しまして。
自分自身も以前のバージョンで体験したことがありました。

しかし最近、改良されたようで、新たなタイプの幻覚を体験できるようになっているようです。

動画だと、こちらからご覧になることができます。

とはいえ「動画すらも見るのが面倒くさい」という方が多々いることは存じ上げてます。

そのため今回、ちょっと内容を見てみましょう。

まずはこちらが、以前のバージョンの映像です。
3D世界として、よく作られていますね。

こちらが、

たとえばこのように、人物が変化したり(幻視)、
また耳から悪口が聞こえたりする(幻聴)というわけです。

以前も話しましたが、幻聴の大半は「悪口」なので、実際にそのようなセリフがたくさん聞こえます。

さてそれが今回、バージョンアップしました。
何と、よりリアルな映像になったようです。すごい!

さぁ、どうなったのでしょうか!?

なんと! 実写に!
リアルです! すごいリアルです!

………

………………

いや、まぁ、うん。そりゃリアルですよね。実写ですから。

なんか「リアルにするなら、実写でいいんじゃね?」みたいなことに、気づいちゃったんだと思います。開発陣。うん。そりゃ3Dで場面再現するより、ずっとラクですものね。なぜそれを今まで思いつかなかったのか。

というかまぁ、このマシン、進化と共に「幻聴重視」によってる気がします。
実は最初の映像の「前」にも存在していたのですが、そこでは人間の顔に第三の目が表れるなど、もう本気で「幻視」重視でした。

しかし実際、幻覚においては、幻視よりも「幻聴」の方がメジャー。
すなわち幻視が見える人よりも、「声だけが聞こえる」という人の方がずっと多いのです。

それもあって、「じゃあ、このバーチャル・ハルシネーションも、幻聴重視でいいんじゃない?」という流れがあり、先ほどの映像になったのです。

そしてそれがさらに一歩進んだのが、今回の映像なんだと思います。はい。

実際、「幻視」こと、画面が変わるのなら、3Dの方が作りやすいのでしょう。
しかし「幻聴」重視なら、声をあわせればいいだけなので、であれば撮影もラクな実写の方が選ばれたのだと思います。
安心したような、さびしいような。

そして実際、幻聴に支配されて騒いでしまう主人公(自分)にたいして、

みんなが奇妙な目で見ています。
これはこれでリアルです。うん。

何にせよ、こういう「幻聴」重視に切り替えた場合、この映像で十分ということが分かりました。

それこそ普通に外を歩いてもらいながら、耳にイヤホンで幻聴の声を流す、とかでも十分に体験できるような気もします。

何にせよ、興味がありましたら、ぜひやってみてはいかがでしょうか。

ちなみに世界一どうでもいいのですが、この舞台になっているコンビニ、いわゆるアダルティなメディアで「コンビニもの」の舞台になっているコンビニのような気がするのですがそれは言わないお約束でしょうか。うん。何でもありません。

自分自身が幻覚から抜けられないような気がしつつ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

 

そしてリアルに妄想と幻覚から脱出する謎解きゲームを開催!
こちらから!

 

(完)

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

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お気軽にご覧いただければ幸いです!

 

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ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。